東北楽天ゴールデンイーグルスで長きにわたり絶対的エースとして君臨し、2024年シーズンには劇的な守護神転向を果たしてセーブ王の栄冠に輝いた則本昂大投手。ルーキーイヤーの2013年から球団初の日本一に貢献し、NPB記録となる「8試合連続2桁奪三振」を打ち立てるなど、パ・リーグを代表する豪腕として一時代を築き上げました。
しかし、2026年シーズンを迎えた今、則本昂大投手を巡る環境は激変しています。長年愛された杜の都を離れ、読売ジャイアンツへ電撃加入して背番号「43」を背負うことになった背景には何があったのか。先発からクローザーへ舵を切った決断の裏側、圧倒的な最新成績と年俸推移、そしてファンの間で巻き起こるリアルな反響まで、取材現場の視点を交えて余すところなく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2024年に楽天のクローザーへ本格転向し、転向初年度から最多セーブ投手(セーブ王)を獲得して球界屈指の守護神へ変貌。
- 要点2:抑え転向の背景には、絶対的守護神・松井裕樹のMLB移籍に伴うチーム事情と、自身の勤続疲労を踏まえた投球スタイルの再構築があった。
- 要点3:2026年からは読売ジャイアンツへ新天地を求め、新たなブルペンのキーマンとしてセ・リーグの打者に立ち向かう。
【2026年最新】則本昂大の現在地|楽天の象徴から巨人への新展開
2013年のドラフト2位指名で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団して以来、先発の柱として通算100勝以上を積み上げ、杜の都のファンから絶大な支持を集めてきた則本昂大投手。2025年シーズンまでの13年間にわたりイーグルスのユニフォームを着続けた彼ですが、2026年からは読売ジャイアンツへ所属し、新たな背番号「43」で東京ドームのマウンドに立っています。
公式発表資料や関係者の証言によると、長年結ばれていた大型契約の満了とチームの世代交代方針、そして選手としての新たな刺激を求める本人の強い意欲が重なり、この歴史的な移籍が実現しました。セ・リーグの伝統球団において、実績十分のベテラン右腕がブルペン陣をどのように牽引するのか、球界関係者からも熱い視線が注がれています。
なぜ先発を捨てたのか?則本昂大が「抑え転向」を決断した3つの理由
則本昂大投手のキャリアにおける最大のターニングポイントといえば、間違いなく2024年のクローザー(抑え)転向です。シーズン二桁勝利常連だった先発投手が、キャリアの後半で守護神へとポジションを移すのは極めて異例の決断でした。その裏には、綿密に計算された3つの構造的理由が存在します。
第1の理由は、「松井裕樹投手のMLBサンディエゴ・パドレス移籍」によるチーム崩壊の危機です。当時の楽天ブルペンにおいて、絶対的守護神の穴を埋められる投手は見当たらず、首脳陣は白羽の矢を則本投手に立てました。当時の首脳陣との会談において、則本投手は「チームの勝利のために一番必要な場所ならどこでも投げる」と覚悟を語り、重責を受け入れたと報じられています。
第2の理由は、長年のイニング消化に伴う身体的な勤続疲労と出力の最適化です。新人時代から6年連続で200奪三振を達成し、毎年170イニング以上を投げ続けてきた右腕の肉体には、計り知れない負荷が蓄積していました。先発として完投や7〜8回を投げ切るスタミナ配分から、「1イニングに全エネルギーを注ぎ込むリリーバー」へシフトすることで、自慢の剛球を最大限に活かす道を選んだのです。
第3の理由は、奪三振能力と球種の適性です。もともと則本投手は、落差の鋭いフォークボールと横滑りするスライダーという、空振りを奪える絶対的な「ウイニングショット」を保持していました。1点も許されない最終回のマウンドにおいて、バットに当てさせない投球ができる則本投手の資質は、まさにクローザーにうってつけでした。
【データ徹底比較】先発時代とクローザー転向後のスタッツ変遷
実際に先発時代とクローザー転向後で、則本昂大投手の投球データはどのように変化したのか。NPB公式記録に基づく主要スタッツを客観的に比較・検証します。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 先発全盛期(2014-2018) | 5年連続最多奪三振、年間170〜200投球回、最速158km/h | 規定投球回到達、奪三振率8.0前後がエース級 | NPB歴代トップクラスのイニングイーター。8試合連続二桁奪三振など無双状態。 |
| クローザー初年度(2024) | 54試合登板、32セーブ、防御率3.46、最多セーブ投手獲得 | 30セーブ到達でタイトル争い、防御率2点台前半が理想 | 配置転換1年目でのセーブ王獲得は快挙。被安打こそ出たが要所を締める勝負強さが光った。 |
| 最新投球スタイル(2025-2026) | 平均球速149km/hの直球+スライダー+フォーク主体の配球 | 救援投手の平均球速は150km/h超がトレンド | スピードガン以上にボールのホップ成分と経験値が高く、セ・リーグの初対戦打者に対して高い優位性を持つ。 |
先発時代は球数をコントロールしながらカーブやチェンジアップも交えて緩急をつけていましたが、クローザー転向後はストレート、フォーク、スライダーの3球種にほぼ絞り込み、球威でねじ伏せる力勝負を展開しています。このシンプルな力押しへの転換こそが、抑えとしての成功を支える最大の要因です。
年俸推移と契約更改の舞台裏|メジャー移籍の噂と生涯年俸の総額
則本昂大投手の契約更改や年俸推移は、日本プロ野球におけるトップクラスの評価基準を映し出す鏡でもありました。2019年開幕前、則本投手は楽天と推定年俸3億円プラス出来高の「7年契約」という超大型契約を締結しました。
当時、海外FA権取得を視野に入れた「則本昂大メジャー移籍」の噂が日米のメディアで大きく報じられていましたが、本人は杜の都に骨を埋める覚悟で球団の長期契約の提示に応じました。その後、複数年契約の期間中もコンスタントに登板を重ね、2024年のセーブ王獲得によって球団への恩義を最高の形で返したといえます。
巨人に移籍した2026年現在も、その実績とブルペンの精神的支柱としての価値は高く評価されており、年俸水準は依然として一線級を維持しています。これまでの生涯獲得年俸は30億円を超えており、名実ともに日本を代表するトップ投手の地位を築き上げました。
【実態検証】ファンの反応とSNSのリアル|守護神・則本に対する賛否の構図
先発から抑えへの転向、そして伝統球団への移籍という激動のキャリアに対し、ネット上やファンの間では多種多様な意見が飛び交っています。SNSやファンのコミュニティにおけるリアルな声を検証すると、以下のような傾向が浮き彫りになります。
【ポジティブな評価・絶賛の声】
「先発として100勝以上挙げた投手が、チームのために抑えに回ってタイトルまで獲るなんて格好良すぎる」
「ピンチになってもマウンドで吠えて三振を奪う気迫は、今の若い投手にはない圧倒的なプロの凄みがある」
「巨人でも最終回や8回の勝ちパターンを任せられる安心感は絶大」
【懸念や冷静な指摘】
「クローザー転向後は走者を背負ういわゆる『劇場型』の投球が増え、見ているファンとしては心臓に悪い試合もあった」
「楽天ファンとしては最後までイーグルスで引退してほしかったという寂しさは拭えない」
ランナーを出しながらも最後は気迫の三振で仕留める投球スタイルは、ファンの手に汗を握らせる名物となっており、その人間味あふれるマウンド捌きこそが「則本昂大」という投手の抗いがたい魅力として受け止められています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上の野球掲示板や検索エンジンでは、則本投手に関して事実とは異なる誤解や憶測が散見されます。ここで報道と公的データに基づき、誤った認識を正しておきましょう。
誤解1:「球速が大幅に低下して通用しなくなったから抑えに回った」
これは完全な誤解です。先発晩年でも最速153〜155km/hを記録しており、球速の低下が理由ではありません。むしろ1イニング限定であれば常時150km/h前後の強いストレートを連発できるため、クローザーとしての球威はリーグトップクラスの指標を叩き出しています。
誤解2:「メジャーリーグからのオファーがなかったから国内に残った」
これも事実と異なります。2017年のWBCでの活躍や5年連続奪三振王の実績から、複数のMLB球団がスカウトを派遣し、ポスティング移籍の可能性を注視していました。則本投手が海を渡らなかったのは、オファーの有無ではなく、楽天球団への愛着と東日本大震災からの復興を背負って戦うという地域への強い想いがあったからです。
【プロの結論】ベテラン投手の配置転換に見るキャリア防衛と組織マネジメント
スポーツ心理学およびキャリア論の観点から則本昂大投手の歩みを分析すると、ひとつの普遍的な教訓が浮かび上がります。それは、「過去の成功体験に固執せず、自己の役割を柔軟に再定義できる者こそが生き残る」という真理です。
かつて「先発完投型のエース」として頂点を極めた投手にとって、1イニングを投げるリリーフへの転向は、プライドの葛藤を伴う極めて繊細な決断です。しかし、則本投手は自らのアイデンティティを「先発」ではなく「勝利を決定づける存在」へと昇華させました。この心理的柔軟性と組織に対するフォロワーシップこそが、30代中盤を迎えてもなおトップ戦線で輝き続ける原動力となっています。
| タイプ | 則本投手の起用・移籍に期待できる球団 | 慎重な運用が求められるケース |
|---|---|---|
| チーム特性 | 若手リリーフ陣が多く、修羅場をくぐり抜けた経験豊富なメンター・精神的支柱を求める常勝志向の球団(巨人など)。 | 完全な再建期にあり、20代前半の若手投手を最優先でイニング消化させたい育成偏重のチーム。 |
| 起用方針 | 登板間隔を適度に空け、連投制限をかけながら最もプレッシャーのかかる8・9回に投入するマネジメント。 | ビハインドや回またぎなど、登板過多になりやすい便利屋としての酷使(勤続疲労のリスク増大)。 |
【則本昂大投手】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:則本昂大投手の現在の球種と最高球速はどれくらいですか?
A1:最速記録は2017年のオールスターゲームで計測した158km/hです。現在は平均約149km/hのフォーシーム(ストレート)に加え、切れ味鋭いスライダーとフォークボールを決め球としています。緩急をつけるために稀にカーブやチェンジアップを投じることもあります。
Q2:8試合連続2桁奪三振の日本記録はどのような内容でしたか?
A2:2017年4月19日の西武戦から6月8日のDeNA戦にかけて達成されました。元MLB投手の野茂英雄氏が保持していた6試合連続を塗り替える歴史的快挙であり、現在もNPB最高記録として君臨しています。
Q3:なぜ2026年から読売ジャイアンツへ移籍したのですか?
A3:長年過ごした楽天での契約満了期を迎え、球団の世代交代の過渡期と、セ・リーグの厳しい環境で自らの投球を試したいという則本投手自身の挑戦心が合致した結果です。巨人側もブルペンの即戦力かつリーダーとして高い評価を与えて獲得に至りました。
まとめ:新天地で見せる絶対的プライド
東北楽天ゴールデンイーグルスの絶対的エースから、守護神への鮮烈な転身、そして2026年の読売ジャイアンツへの電撃移籍と、則本昂大投手の野球人生は常に挑戦と進化の連続でした。「チームが勝つためならどんなマウンドでも投げ抜く」という気迫は、環境が変わっても色あせることはありません。
マウンドで咆哮し、魂を込めたストレートとフォークで打者を圧倒するその姿は、多くの野球ファンを魅了し続けています。セ・リーグの強打者を相手に、ベテラン右腕がこれからどのような伝説を積み重ねていくのか。背番号「43」の新たな戦いから、一瞬たりとも目が離せません。 (出典: 則 本 昂 大 投手(Yahoo!ニュース))